オデュッセイアを見てきた【ネタバレ注意】

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映画

英語でいうOdyssey ってずっと単純な冒険って意味だと思っていた。ワンピースみたいなイーストブルーから始まる冒険みたいな。スーパーマリオオデッセイとかいうじゃないですか。オデッセイとかいう車もあったし。そういうイメージに対して、今回語源でもあるオデュッセイアに触れてみたら大分違う旅だということが分かった。

勇ましいトロイア戦争とは対照的に、戦争後にオデュッセウス率いる遠征軍が海を漂流して全然帰れない旅路。陸地を見かけて上陸しても、化け物に襲われてダッシュで船に帰ってるのを3回は見た。あと暴風に襲われる描写だったりがあるので、なんだか溺れそうな息苦しさも感じた。

どう考えても呪われているように感じるのだけど、見て行くとこれがトロイア戦争でオデュッセウスたちが犯してしまったことに対する罰として降りかかってきてるのだと見える。冒険というか呪いと困難にまみれた道中だ。

今後Odysseyって単語を見たときにはおそらく映画の旅路を連想するんだろうと思う。あとオデッセイって名前の車に乗りたくないよなと思う。縁起が悪そう。

ずっとOdysseyって言葉の話をしていたわけだが、この映画を見ると、言葉の語源になるくらいむか~しから存在する物語が今見てもめっちゃ面白いストーリーラインであることにびっくりする。最後に向けて多分2時間半以上ずっとタメており、それがカタルシスを迎える瞬間の気持ちよさが半端ない。ノーラン映画の長いところが嫌な時もあるんだけど、今先の長~いタメは解放時のドーパミンが凄かったので良かった。トムホが目の前にいるのが父親だって気づいたときの演技が素晴しい。目の前にいる人が、伝聞でしか聞いてなかった父親であると確信した顔がめっちゃいいんだ。このシーンで不覚にも涙。

あとは呪いについても書こうかな。これはトロイア戦争の最終局面でトロイの木馬でだまし討ちをして、さらには都市一つを丸々皆殺しをしていくという残虐行為が遠征軍に呪いとして跳ね返ってきてるのだと描かれる。長い戦いに疲れ切った兵士たちが、フラストレーションを発散するかのような行いは正気であればやるべきでないし、普通やらんだろうという戦争が起きている現状に繋がってくる。

また遠征軍の人々が集団となり思ってもないほど残虐行為に走ってしまう恐ろしさって、前作オッペンハイマーの民衆が原爆開発を望み、そして使用してしまったという恐ろしさと地続きだ。全然別の時代で違う話なのにおんなじテーマを投影しており、今の時代にマッチした物語にしていることが上手いなぁ~と思ってしまった。

思ったままに書いてしまったわけだが、めっちゃ面白いのでおすすめです。見たほうがいい。

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