ガルラジの不思議な魅力について

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ラジオ

最近よくガルラジを聞いている。ガルラジというのはNEXCO中日本のSAで収録されているという体でキャラクターがラジオをしているというもの。わかりやすく言えば極めてラジオっぽいボイスドラマというもの。

この企画何ともいえない魅力があって、いろんな人たちがガルラジについて書いているわけだが、自分も何かしらの言語化ができればなと思う。

ガルラジの魅力ってそれがめちゃくちゃ画期的だからかと言われるとちょっと違う。しかしこれまでにあったものかと言われるとそれも違う。既存のものからいろんな面でちょっと違っていて、その違和感の総和が不思議な魅力になっている。

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質感という言葉

「質感」という言葉ガルラジについて語るときに結構出てくる。

これもガルラジの違和感を考える上で欠かせないので見ていこう。

こんな感じでいろんな人が質感について書いている。

どうやら「質感」があるという言葉はVtuber界隈発信の言葉のようだ。

 その質感があることがどういうことか後者のブログは極めて分析的に述べられている。簡単に言うと小説、アプリ、ラジオのいろんな媒体を利用することで、キャラクター世界が現実世界に存在しているかのような感じさせる。虚構に重たさを加えるということみたいだ。

実際のこの作品の質感はすごい。

 この質感はアニメの聖地になることとは全く違う。アニメはアニメという二次元世界に現実の背景が出てくるこというで、現実にファンタジーが混じりこむ感じになる。

 対してガルラジはいろんな媒体でガルラジ世界を照らしだすことでガルラジ世界がおよそ現実にあるかのように立体的に映しだされているように感じる。小説は彼女たちのバックボーン。ラジオではパーソナリティ同士の関係性。アプリのつぶやきはリアルタイムの存在感が生まれている。

 そして現実のSAを舞台にしていたり、ご当地の話が出ていることで、現実にそのラジオが存在してるような錯覚が起きる。(まぁラジオは確かに存在してるわけだけど。)

 この質感というものにラジオって媒体が主軸であることが相まってガルラジの魅力になっている。

 というわけで次はラジオとしての魅力について書いていこうと思う。

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ラジオというもの

 ガルラジというのはやっぱりラジオっていうのが主軸のコンテンツだ。名前にラジオってついてるし。これまでキャラクターでラジオをするってものはいくつもあったが、その中でもガルラジはちょっと違う気がする。

それはすごく聞いているリスナーを意識していること。しかもそのリスナーってのはキャラ世界のリスナーではなく、我々リスナーのことだ。キャラのラジオってキャラクター世界のリスナーに向けていることがあって、我々の立ち位置がすごくふわふわした感じになってしまう。

ガルラジは我々の世界と地続きなので、リスナーは無論私たち自身だ。そしてリスナーの人気がなかったり打ち切りというルールが存在するため、彼女たちはそのリスナーたちを意識せざるを得ない。ここにすごく二次元と三次元の越境感を感じるし、質感がある。

 また、もう一つラジオとしての魅力が成長ってことだと思う。毎回おんなじ構成であるが、回を追うごとにパーソナリティが成長していくし、パーソナリティ同士のグルーヴ感が増していったりして、関係性が構築されていく過程をみることができるのは今のガルラジなのだ。

 これって普通のラジオの魅力だと思うのだけど、そのラジオのリアルさが上手くガルラジの物語の中に組み込まれていて、これまでになかった成長物語が展開されていく。

 これらのラジオってどういうものかってことが上手く二次元コンテンツと絡み合った結果がガルラジなんだなと思う。だからここまで独特な手触りなのだろう。二次元キャラクターがリアルな世界に転生してるような印象を持つときもある。

視聴者が参加できる可能性

 そしてラジオという性格である以上、リスナーからのお便りは切っても切り離せない。むろん作りメールも多いのだが、ところどころ本当のリスナーからのメールも読むようになった。そうなると、もしかするとキャラクターの葛藤のもとになりそうなメールを送ることで、ガルラジの物語の一部をリスナーが生み出す可能性もあるのかもしれない。

 そうなってくるとガルラジというコンテンツのまだ見ぬ恐ろしさってあるなぁと思う。まだ見ぬ質感の世界へといざなってくれそう。

キャラクターの青春・初期衝動

さて大まかな話はやったので自分が気になってしまうキャラクターの話をしよう。

自分がずっと見てしまうキャラそれはチーム徳光の手取川海瑠だ。

 うん。この子は都会へのあこがれとか、田舎が嫌だったりとかコンプレックスみたいのが割と素直に出てて、それをどう乗り越えるのかってことや、ラジオで発信してリスナーとコミュニケーションを取りたいみたいな初期衝動があって、それが思春期特有の面倒くささとともにラジオで表出されている感じが、本当に独特で。でもその 海瑠が抱いているものって結構いろんな人にとってのリアルな感情だったりして。 思春期にラジオをするっていうテーマにとことん向き合ったラジオだなぁと思う。

だから彼女がラジオを通じて、どう成長していくのかっていうのが目を離せないし、もしかしたら自分の送ったメールが彼女の成長につながるのかもしれない。

こんな気持ちになるラジオって本当に初めてだ。

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最後に

キャラクターがラジオをとして成長する様子を隔週でウォッチしていくことなんて本当にないし、それをリアルタイムに追えるのなんて今しかない。

全6回のこの企画ももう終盤。だけどもリアルタイムのコンテンツに追いつけるチャンスは逆にもう今しかない。こんな稀有な体験をしてみるのはどうだろうか。もしかしたらその不思議な魅力に強く惹かれるかもしれない。

コメント

  1. […] ガルラジの不思議な魅力について最近よくガルラジを聞いている。ガルラジというのはNEXCO中日本のSAで収録されているという体でキャラクターがラジオをしているというもの。わかりや […]