最近、大学の頃のサークルの後輩の結婚式に行ってきたのだけど、こうダメージを受けたのは結婚式自体よりもそのあとのサークルの人たちとの打ち上げだったりした。
出てくる出てくる、あの人とあの人は付き合ってる的な話。そんな様々な恋愛模様の中に、自分はオタク最高って感じでのほほんと存在していたのかと思うとぞっとしたわけだ。
そんな気持ちになったときになっていた時に読んだのがこちら。
『付き合ってあげてもいいかな』
これがまた大学生のサークル内恋愛とか人間関係がかなり生々しい。いやもしかしたら数年前の自分の周りも実際にそうなのかもしれなかったという感覚になってしまった。こう結婚式に行ったときの感じといい具合にシンクロしてしまったなという感じがある。
あらすじはこんな感じ。
私に、彼女ができました。
超モテるのに「好きな人と両想いになったことがない」パッと見いい女のみわ。
大学入学を機に軽音サークルに入り、絶対友達にならないタイプ!と思ったお調子者の冴子と急接近。
なんだかちょっと新しい扉が開いちゃう感じ…?
「せっかくだからあたしたち、付き合ってみない?」
軽音サークルの仲間たちと織りなす、ホンネの女子大生ガールズラブ!!
この作品の魅力
この作品の特徴はまず、付き合ったあとの話だということ。よくある作品だと、二人の過去やしがらみを解決して付き合うことになるのかという話が展開していくのだけど、この作品は付き合ったあとにそのお互いの昔のトラウマやお互いの関係性を築いていく。
すべては、最初に軽く付き合ってもいいかなと思ったことから始まる。そんな二人の築いていく関係性がどうなっていくのかを追っていくのかがとても楽しい。
サークル内の人間関係
この作品の魅力のもう一つは、サークルの人間たちだ。同じバンドを組む男性陣がサークルにいるわけだけど、彼らも含めた男女の人間たちで女性同士の恋愛を描くというのがいい。男性陣がその付き合ってる二人に配慮したり、でも二人が気になってり、最初のひとめ惚れが忘れられずにいたりするのがとてもリアル。
それ以外でも先輩たちとの関係も面白くて、部室で話してる感じが実際のサークルにいたころを思い出す。
いやぁ いろいろな陽キャが出てくるので、自分は絶対にこの集団に入れないと思うんだけど、でもああいう人間たちがこんな感じいるんだろうなって納得感がある。
最後に
この作品、こう生々しい現実世界で、付き合ってみてる女性たち二人がどのような関係を気づいていくのかっていうのをみていくような作品。
二人がどのように歩んでいくのかということを、これからも見ていきたいなぁと思う。
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