今回はどうしてブログを始めようと思ったか、その理由の一つになった本を紹介しようかと思う。
今回紹介する本はこちら
伊藤計劃記録 Ⅰ
メタルギアソリッド、リドリー・スコット、押井守、そしてウィリアム・ギブスン――個人ブログ「伊藤計劃:第弐位相」を中心に、SF、映画、ゲーム、さらに自らの病について綴られた数々の文章。その独特の語りと、冷静かつユーモアを湛えた世界への視線で、作家デビュー以前から類いまれな才能をうかがわせた2001~2005年までの文章を収録する全記録第1弾。
伊藤計劃のブログを中心に綴られた文章が載っているのがこの本。
僕が一番始めに読んだ伊藤計劃の作品が「ハーモニー」だったわけですが、初めて読んだときには伊藤計劃はもう亡くなっていた。その後に「虐殺器官」など他の小説も読んだのだけど、更にもっとこの作者のテキストが読みたいと思ってこの本を読んだ。
この本を読むと伊藤計劃のパーソナリティみたいなものが文章の端々から伝わってくような気がして、もう死んでいる人なのにその存在を明確に知覚できるそんな感覚がした。
自分の好きな作品とかそれをどう読んだのかということって思ったよりその人のコアの部分が出てくるところあるのだなぁとその時考えたし、自分の好きなものとか考えたことをブログとかに書いておいたら、もしそれを誰かが読んだとき、その誰かが自分のパーソナリティを多少なりとも感じられるものになっているんじゃないかと思っている。
そんなわけでブログを始めるときにこの本を思い出して、自分が死んだ後に何かが残ったらいいなと思って、そういうことも念頭に置きながら書いていこうかなあと思っている。
こういうのを書いていった結果、膨大な文章データになり、結果として自分と同じ思考をするAIとかが作れたらめっちゃ面白いだろうし、面白い文章が書けるわけではないがなんかずっと続けていきたいなっていうモチベーションになったりしている。
そうそう伊藤計劃のブログの映画時評を載っけた書籍も出ている。これにもすごい影響されて、これに出てくる作品をレンタルしてよく見たものだったなぁと今思い出した。
映画について面白く紹介されているので、これを読んで気になってその作品を観るっていうのもアリだと思う、それぐらい文章が魅力的だ。
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