君と、徒然 感想

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映画

今回は「君と、徒然」の限定上映に行ってきたのでこの感想を書いていこうと思います。

この作品は 写真家・長谷川圭佑が初監督 を務めた作品。

というわけでまず、全体的な感想を書いていこうかなと思います。ネタバレ気になるかたはお気をつけください。

この作品3篇の短編が一緒になった作品です。まぁ詳しくは公式サイトに行くとわかる。

全体的に写真家の方が監督した作品ということもあって、カメラが固定的で定点的。情景を切り取る場面が多くて、登場人物のやりとりに挟まる情景が視聴者の想像力を掻き立てます。どのカットも計算された美しさに満ちていて本当に良かった。

そしてどの短編も登場人物二人の日常でのやり取りの中でふっと大きく変わる瞬間を描いています。それぞれの人物は表立って感情が現れることはないのですが、二人のやりとりから感じ取れる関係性とか各々お互いをどう思っているのかってことをずっと考えてしまうんですよね。

そしてrionosさんの音楽が最高。画面のきれいな情景を音楽がやさしく包み込みます。

そんな感じが全体での感想。

じゃあ細かく好きなところを書いていこうと思います。

まず一章の高校生の二人の関係性が良かった。放課後の学校というもう大分遠くに過ぎ去った期間のきれいなイメージが画面になっている感じでした。特に 都塚寧々さんが最高で、 やっぱり最後のシーンのあの顔がこの短編の本当に肝だし、あの顔が出てきただけであの1章は最高なんですよね。

そして次は3章について。全体的に会話は楽し気なのだけど、端々にあふれる不穏な気配。年齢が一番上なこともあり、ただ楽しいで生きていけない人生の重さっぽいものと、それでも生きたいの思わせる何かみたいなものが画面に出ていて感動しました。

という感じでいろいろ書いてきましたが、とにかくきれいだし、いかに二人の関係性を表現するのかということが画面いっぱいに広がっているのでオススメです。

 

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