今日はなんというかルックバックの修正とかで色々話題でしたな。
私としては、修正された部分こそ読んでいて一番頭にグラグラ来た部分だったので、変更すると読後感が大分左右されと思うので甚だ残念というしかない。
あそこであのセリフが入っているからこそ京アニ事件の最初の方の報道が脳裏に浮かんでくるわけで、当時の嫌な感覚(いろいろ道が違ったらこういう行動をするような人間になるかもしれない)が呼び覚まされた。
あの作品は主人公たちが作者の苗字を分けて名づけられているし、前半部分も含めすごく自分語り的な作品だと思う。その中で犯人の凶行が創作者であったような表現があったというのは、そこが切実に作者の問題意識になってると読め、行き詰った自分が今後犯人にならないとも限らないという複雑な感情が表出していた。
あの日に公開された作品として、あのやるせなさとか不安とか喪失感とかすべてがぐちゃぐちゃになったものを呼び起こされたことにはすごく意味があり、大切だと思っていたからこそ、今回の修正でニュアンスが変わったことが大きく響いてきている。
まぁ個人的な感想からの残念な気持ちなので、社会的な正しさからすればどうでも良いことなのかもしれませんが、作品が変わっていても自分の読後感だけは残しておきたかったのでここに書いときます。
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