漫画感想記 「きみが死ぬまで恋がしたい 3巻」

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マンガ

こういった感じでレビューするのも久々な感じですが、前に出ていた作品の続刊が出ていたので読んだ次第。これまでの巻はこんな感じ。

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ということで、まずはあらすじから

不死であるミミが戦争のたびにボロボロになるまで使われる現実を知ったシーナ。誰も傷ついてほしくない、傷つけたくない、そんな当たり前の願いもこの世界ではわがままになってしまう。せめて無力な自分でもミミのためにできることを探そうと前向きに決意した矢先、クラスメイトのセイランまでもがミミと共に戦争へ行くことになってしまい…

今作は主人公たちシーナとミミというより、クラスメイトのセイラン・アリの同室ペアが軸となる話の展開。これまでは死なないミミが戦場に行くのみだったためか学校と戦場、生と死とではかなり死が遠いところにあったが、今回はそれよりもよりリアルな学校と戦場について受け取ることができる巻です。戦場でいつ死ぬかわからないという状況で、セイランとアリの関係性が明確により互いに親密になっていくのが印象的。一緒にいられる時間がいつまでかわからない、限定的であればあるほど今の時間を大事にする。そんなことを深く感じさせられるお話でした。

 さて、ここでこの作品タイトル「君が死ぬまで恋がしたい」についてなのですが、これまであまりこのタイトルにピンときていませんでした(シーナとミミが恋愛という関係性とはいいがたいため)。しかし、この巻を読んでもしかすると主人公のシーナがいよいよ戦場に駆り出されるときに関係性が一気に深まっていくような気がして、タイトルがしっくりきましたね。

まだまだこの世界については分からないことばかりですが、そういう世界であると割り切ったうえで人間同士の心の動きを丹念に見ていくような作品のような気がします。この後どのような話に展開していくかも楽しみですね。

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