FGO2部4章『創生滅亡輪廻 ユガクシェートラ 黒き最後の神』感想

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ゲーム

今回はFGOのメインストーリーが解禁されたということで一通り進めたわけですが、今回のメインストーリーが大変良かったんで、それについてちょっと書いていこうかと思います。

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不要なものを排除する世界

今回のインドの世界、神となったアルジュナが世界を10日で輪廻させ、作り変えるというもの。

その輪廻の中でアルジュナにとって世界に邪悪なもの、不要なもの、不出来なものを切除して世界を再構成する。たとえば、ケガをした犬や反抗した人間などが消され、周りの人間の記憶からも消えていった。

この世界を見ていくなかで、どうしても今の社会について振り返って考えてしまう。例えば糖尿病患者に対して、自己責任といったり、家にいるニートの息子を刺し殺した事件だったりがよぎってくる。

どうしてかっていうと、それらの非難されている人々が社会において不必要だってことで排除されようとしていて、このインド異聞帯と同様だなと思うのだ。

この章でアルジュナは、今ある世界から不要なものを削ぎ落すことによって、完全な世界になるとしていた。しかし、それではすでに現状が完全な世界であり、それに不純なものが混じっているがゆえに完全でなくなっているかのような言い草である。

 それに対して対立する言説を代表するのが医学の考え方。医術を司るアスピレオスはこの章の最後、医学について語っている。それは今は過去よりも病気を治せるようになっているし、今治せない病気も未来には治す策が見つかるかもしれないというものだ。

そう、今後世界が発展すれば、今よりも世界が良くなるかもしれないということだ。アルジュナはその選択を放棄している。

そこがカルデアとこの異聞帯との大きな考え方の違いだと思う。

不要なものが変える世界

そんな世界に対して、それに対して大きな対策となったのが、ガネーシャ=ジナコだ。世間で不要とされやすいニートの忍耐力がこの神の力を減じるっていうのが良い。

不要だったり不出来だったりといわれるものが、その特性によって完璧に近いものを打破するってことが表現されていて大変好きなシーンだった。

滅ぼす世界を記憶にとどめるカルデア

訪れた異聞帯を必然的に滅ぼさないといけなくなるカルデア。

その戦いの中で、この異聞帯ではカルデアの世界とこの異聞帯との違いを認識つつ、お互いの理屈がぶつかることを認識しつつ、倒していたのが印象的だった。

自分たちの世界を存続させるために倒さなきゃいけない存在。せめてその在り方がどうだったのか、負ける側の世界を背負っているという考え方になっていた。それはこのインド異聞帯の不出来なものを切り捨てるというものとは逆でカルデアらしい。逆にそのようにしないとインド異聞帯と同じになってしまう。

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最後に

いろいろと書いてきましたが、ひとまずストーリーの好きな部分とか考えさせられる部分は書けたかなと思います。

気になった方はぜひストーリーを進めてみてください。

 

 

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