シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の感想

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アニメ

今回はシン・エヴァンゲリオン劇場版:||の感想について書いていきます。

エヴァンゲリオンに関してはQやってた時が高校生ぐらいで、その時にテレビシリーズを見て、EOEを見て、なんというかあの時期に刺さってしまったような感じだった。その流れで新劇見ていったのだけど、結局Qを見たのはDVDになっていたからだったような気がする。

とはいえQがやっぱりう~んって感じでなかなかこう熱量が維持せずにいた。

こんな状態だったのがシンが公開されることになって久しぶりに序からQまで見返したような数週間だった。

さてこんな感じでシン・エヴァンゲリオンを見に行ったわけだけどなんというかあまりにも感動してしまい、一日ずっとふわふわした感じになっていた。

というわけで、これからはネタバレしまくりながら、シン・エヴァンゲリオンについて書いていこうと思う。印象的なところを思いついたとこでポンポンと書いていくので、散発的で読みづらいかも。多分に個人的な解釈があるのであれだけどまぁそういうことで。

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第三村

この作品のかなり魅力的なところはやはり第三村のシーンだと思う。

これまでの同級生たちが14年歳をとって現れるわけなのだが、トウジたちと自分が年齢近いのもあってこのQからの10年とエヴァ内での14年がどうやってもリンクしてきてしまう。そりゃあ十年で自分もある程度いろいろあったけども、トウジたちの失ったもの築いてきたものを考えるとそりゃああれだけしっかりした大人になるよなと腑におちてくるわけだ。

そして農村の様子もかなり良かった。というのもかなりオタク気質のある人間として描かれているケンスケが、農村で同じように農作業をしないといけないわけでなく、村とある程度距離が離れたところで暮らしながら、何でも屋として働いている。その様子が集団生活に抵抗感があるオタクのリアリティが出てる気がする。無論本当の村じゃあ村八分のような存在かもしれないが、破壊的な状況からの復興がそれを可能にしている。

農村信仰というよりも、多様な人のいる場所がそれなりに村に存在してたってのが、結構肯定的に受け取れた気がするんだよな。

そしてこの第三村でシンジが時間をかけて現実と折り合いをつけていくというのがすごくグッとくる。人間ってどうしようもなくなると本当に動けなくなるのを何回か経験してしまった人間としては、あの昼夜が何回も回っていく描写が印象的で……。分かるなぁとなりながらシンジくんを見守ってた。

フィクションの力

旧劇だとかなり過激な映像と一緒に現実に戻れというメッセージがあって、完璧に受験からの逃避中だった自分は数日間具合が悪くなった。対して今作はフィクションに対する信頼みたいなのがあって良かった。既定の補完計画から逸脱するには、人間だけが持つ虚構を想像する力をもって別のシナリオへと変わっていく。

どうしても現実を見続けることができない私みたいな人間には、この部分がかなり嬉しく、自分の行いみたいなものに少しだけ肯定されたような気がした。

そして一番終わりのところ、マリとシンジが実写の宇部市に走っていくわけだけど、スーツで電車を待つ(社会人として会社にいくとかそういいうこと)から、マリと一緒に駅から出ていく。よくよく考えると社会人として現実を受け入れないといけないっていうよりか、社会人になるにはなるけど、どこかでサボったりするのもありではというように見えるし、そういう瞬間の世界ってありがちな地方都市でもめちゃくちゃ美しい。

私はそう受け取ったけど、前半の第三村からこの終わり方の流れで、大変なことは多いけど一歩ずつ頑張ろうって気持ちになれたんだよね。今の状態のままでもいいから。よくわからんけどなんというか気分的にだいぶふさがっていた所からだいぶ持ち直したんだよね。この映画見てから。

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最後に

語りたいことはいろいろあるわけだけど、まとまらなくなってしまった。以下雑感。

アスカに14年前好きだったっていうのもいいんだよね。自分も10年前ぐらいはアスカ派とかって言ってたよ…。そう思うとシンがから時間が経っていたからこそ味わえた感情かもしれない。

戦闘シーンは事前に見えてたパリのシーンが一番好きかも。艦隊戦も見ごたえあるんだけど、相手の火力が強すぎるし、突貫してるだけなので作成の面白さもちょっと乏しかったかな…。なんというかこの作品は全体的に戦闘が大事ではないってところがテーマでもあるのでそれでいいのかなって気がする。


あとそうそうあんまりこういう感想見なかったから書くのだけど。ゲンドウとシンジがエヴァで戦うところのCGシーン、ハリボテの家が飛んでいったりするのだけど、あれエヴァのMMD使って映像で考察してるYoutubeの動画を思い出したんだよね。そこから先の旧版も内包していくように戦いが進んでいくのも良かった。本当にすべてが終わるんだなって気がしたし、ある種泥臭くって良かった。

ふと思うことをいろいろ書いてくだけでここまで来てしまった。

最後に言えることは、いろいろと気が滅入りがちな今のタイミングでこの作品に出会えたことは本当に良かったなと思う。

もうちょっとぐらい頑張れるかもしれない。

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