再演ときらめきの代償:レビュースタァライト 感想

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アニメ

最近レビュースタァライトを見たわけです。そしたらいや思った以上に面白くってハマってしまったのである。

というわけで、今回はどの点が良かったのかって話をしていこうと思います。全12話の内容からネタバレしながら書く感じになるのでお気をつけください。

舞台というテーマのアニメ

この作品のどういうところが魅力なのか問われればいくつも上がるだろうが、私はまず舞台というテーマで考え抜かれてアニメが作られていることだと思う。

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”再演”される舞台

一つは舞台は再演されるものであるということ。舞台は一回きりのものであることは稀で、興行の間何回も演じられるものだ。そこが映画とかドラマとかと大きく違う。その場で見るものはどうしても変わって来てしまう。

この作品はその”再演”というテーマに対し、大場ななのループという話がある。

 大場ななは一番楽しかった1年生のときのスタァライトを行うためにレヴューで手に入れたトップスタァの力で一年生の時の一年間をループさせる。しかし、ななが思っていたようにはうまくいかない。どうしても自分がループしている以上、一回目と同じような気持ちになれないのだ。

 そして”再演”というテーマにもう一つ大きくかかわってくるのが作中なんども登場する「アタシ再生産」という言葉だ。

これは最初どんなことかいまいちわからないのだが、全体を観ていく中で、何度も何度も舞台(レヴュー)に立つけど舞台に立つことで新しい自分になっていく・成長していくことだということだと思う。再演を繰り返していく中でも一歩ずつ成長して、舞台に上がるたびに新しい”アタシ”になっていく。こんな風に感じた。

こんな風に舞台が生ものであること、まったく同じことがないという舞台の面白さである部分が上手く表現されているなと強く感じた。

きらめきの代償となるもの

そしてもう一つは舞台に立つものとしての残酷さだ。これは舞台に限った話ではないが、作中における主演は一人、多くて二人ぐらいなものだろう。そしてそれ以外にも舞台にでることができないひとも山ほどいる。舞台・人前に立って表現すること自体が、他者より上に立たなければならないという前提をはらんでいる。

これを如実に反映しているのが、今作の夜のレヴューというシステム。七日間の開催期間の中で一位となったものにだけトップスタァとして輝け、敗北者は舞台にたつ喜びを失ってしまう。

その残酷で、美しい有様は視聴者の心を奪うのだが、このアニメで描いたその乗り越え方が最高なのでみてほしい。そして、第四の壁を乗り越えてこちらに話しかけてくるキリンに対し、私たちも「わかります」といってしまうに違いない。

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最後に

というわけで、今回はレヴュースタァライトを舞台をアニメで表現することに絞って書いてみたわけだが、レヴュースタァライトの魅力はまだまだ書ききれない。

多分追加でまた記事を書いていくことになるとは思うのだけど、とにかくアニメとしてめっちゃ面白い。いやいろんな意味を後から考えてしまうし、二周目を見てみると新たな発見がいくつも出てくる。

そして夏には舞台の再演もあるしアプリゲームもある。今後も展開を続けるだろうレビュースタァライト。今ハマっても全然遅くないのではないだろうか。

 

 

コメント

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