【感想】スパイダーバース  

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アニメ

 今回はスパイダーバースを見てきたのでその感想を書いていこうと思います。スパイダーバースなのですが、これが本当に面白くてストーリー、音楽、絵作りすべてが最高だったのでそれについて整理して考えていこうと思います。というわけでネタバレもあるので気をつけてね。

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ストーリーの話

一人の少年が一人のヒーローになるまでの物語

 いろいろなスパイダーマンが集合する本作。このようないろんなヒーローが集合する作品はいろいろなヒーローに焦点を当てようとしてしまって話が散漫になりがちですが、本作では主人公マイルズが先代スパイダーマンの遺志を継いでスパイダーマンとして自立するという物語になっているのでとても見やすい。

 その物語にはいつもの放射性のクモに噛まれ、叔父を失いというスパイダーマンにとっていつもの要素があるわけですが、その見せ方が上手い。まず初めに他の次元のスパイダーマンのバックボーン説明が行われその合間に主人公の放射性のクモに噛まれるシーンや叔父を失うというシーンが進んでいく。シナリオ展開事態がすごく多元的になっていてマルチバース感があります。

 その中でも主人公の叔父を失うシーンがすごく感情移入できるシーンになっていて、だからこそ他の次元のスパイダーマンたちに対しても同等の重みを背負っていることを実感できるし、もっと好きになる。

 そして主人公・マイルズがヒーローとして成長していく過程が描かれているのもすごくいい。別次元のヒーローの言葉を手掛かりに自分自身の手で高く飛び上がっていくところは見ていて最高に気持ちがいい瞬間だ。

多元宇宙のスパイダーマンたちの抱えるもの

 さて今作の魅力であるいろいろな世界のスパイダーマンだが、これがどれも魅力的で楽しい。ただそれだけでなくそれぞれの世界のスパイダーマンにも抱えている問題もあるというのが描かれ、それがマイルズと出会うことで良い変化の契機となるのが短時間で描写されている。マイルズが主軸の物語が進行していながらも、他のキャラクターのバックボーンを上手く見せ、変化まで描き切り、視聴者を混乱させないという手腕は本当にすごい。

 いろいろなヒーローが集まってくアベンジャーズシリーズは、それぞれの主人公が集まってくる感じで、かなりごちゃついているのをうまく整理するのが上手い作品でした。

 対してこのスパイダーバースは一つの大きな軸に対して密度が高くいろんな多次元の要素を入れ込むことで、とても見やすく、かついろいろなスパイダーマンを魅力的に見せながら、マイルズの成長譚へと落とし込んでいて、すごく良質という感じでした。

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絵作りについて

 さてもう一つの大きな魅力が絵作りです。これが本当にすごくて、いろんな世界観のキャラクターが同じ絵にいるにも関わらず違和感がまったくない。

 各コミックの世界観に合わせたような絵柄になっているものと同じになっており、モノクロ・カートゥーン調が混在するものの絵作りとしては違和感がなく、ナチュラルにそのような世界であると思えます。

 また作中コミックのようにアクション中に文字が入ることによって画面がコミックの中から抜け出してきたかのように感じられ、このいろんな様式のキャラクターが混在していても許容される世界観となっています。

まとめ

最後にこの作品をまとめてみますが、いろんな種類のアベンジャーズ的な作品ですが、主人公マイルズの成長譚にしぼって話が展開することでわかりやすく、また優れた絵作りが二時間展開されているので、映像的にもめっちゃ面白いって作品になってます。

めちゃくちゃ面白い作品なので、オススメです。

 

 

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