最近鷲崎健さんのエッセイ「成すも成さぬもないのだが」を読んでいて、この語り口調が好きだなぁとか、昔の思い出を整理して語るということの気持ちよさみたいなものを感じたんですよね。
というわけで今回はコンテンツの話というよりぐぐっと自分に近づけて書いていこうかと思うわけなのです。最初のお題はラジオについて。これは今年一年間で自分ってラジオが好きだったんだなぁって思ったので、その根源的なところを思い出していきたい。
ファーストコンタクト
自分は それなりにラジオが好きで聴こうと思ったりするのだけど、無自覚的に垂れ流されているテレビに比べて、ラジオというのは入り辛いよなぁとかは思うわけです。はて、では自分がラジオに触れたのはいつだったのかというと割りと明確に記憶がある。
それは中学一年のころ、基礎英語を聴けと教師だったか親だったから言われて、それと同時にイヤフォンで聴くタイプの小型のラジオを与えられたのが始まりだった。
無論、ちゃんと基礎英語を聴くわけなどないのだけど親からラジオを与えられたため、やっている素振りは見せなきゃいけない。そういうわけで基礎英語をやっている時間に裏番組のFMヨコハマのトレセンを聴くようになったわけです。
この番組まぁいわゆる平日夕方にやってる音楽チャートを紹介したり、ゲスト読んだり、リスナー投稿企画があったりするこう標準的なラジオ。これをちょくちょく聴いてた時はそれなりにこんな曲が流行ってるんだなぁとかを理解していたような気がするし、この影響でサカナクションのkikUUikiを買ったような思い出もある。
このラジオ当時結構気に入ってたのだけど、今振り返ってみると良かったところはパーソナリティのラジオDJとしか言い表せないあの感じだったりしたのではないだろうか。テレビのタレントでもなく、何か音楽をしてる人でもない、ラジオDJとしての謎の立ち位置みたいなものがすごく心地良かった気がする。
あとラジオ体験として印象的だったのはパーソナリティがリスナーのお悩み投稿について真摯に考えて答えていた姿だった。テレビのバラエティってある場面とかだと誰かをいじることで全体の笑いにつなげたりすることがあって、あれは自分がすごく苦手なのだけど、ラジオはリスナー一人一人に向けている面があって、なんとなく好きだなぁ~なんて思っていた。結局このラジオは高校生の時ごろも断続的に聴いていた気がする。
アニラジへ
そんな感じで最初のラジオ体験はまだアニラジ文脈とは繋がっていなかった。元々ガンダムとか見てたし、深みにはハマってないもののアニメを見ていた状況ではあったのだけど、こうトレセンの時間だけラジオを聴くみたいな習慣だったから土曜の夜に文化放送を聴こうなんてなかったんですよね。
それをつなげてしまったのが当時の友人。彼がラジオを聴いたりしてる話をしていたらあるラジオを紹介してきた。「ポケ声ファイト」である。
朴璐美さんと宮野真守さんがパーソナリティをしていた番組だったのだけど、何かの拍子かOOの声優さんとハガレンの声優さんが面白いラジオしてるんだよと言われて聴いてみたら、前述したラジオ的な良さを持ち合わせつつ、会話のテンポが気持ち良くってハマってしまったわけですね。
それからアニスパを聴いたりこむちゃを聴いたりして、アニメもよりディープになっていきリンクしてしまって今に至ってしまったのでした。
というのが自分のラジオ原体験。アニラジについてはここからまたいろいろ聞き漁ったので思い出深いし、細かくまたどこかで書こうかな。こう振り返ってみるとやっぱり自分はラジオって媒体自体がめちゃくちゃ好きなんだなって思ってしまったね。
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